歌舞伎ソムリエのマンデー通信 15

配信日: 2019-10-07 11:16:37


こんにちは!深まり始めた秋、皆さま思い思いに味わってらっしゃることと存じます。



スポーツの秋、ということでいうと、ラグビーのW杯、盛り上がってますねぇ。



大会マスコットの「レンジー」は、歌舞伎舞踊の「連獅子」がモチーフです。



紅白のたてがみを勇ましく振りかざす親子の獅子の踊り。



赤と白の色の組み合わせが、ラグビーのジャージのストライプとピッタリ合って採用されたのかな、、、開会式でも披露されていましたね。



歌舞伎とラグビー、というつながりでぼくが思うのは、「勧進帳」です。



主君の義経を守りぬいて、なんとしても関所を通過しよう、と気力をふりしぼる弁慶。
そうはさせじと立ちはだかる関守の富樫。



お互いが全力を尽くして対峙しますが、義経と弁慶のきずなに心打たれた富樫は、関所を通してあげる決心をします。



義経も弁慶も、富樫の心意気、思いやりに、深く感謝を抱くうちに、幕切れの有名な、花道の「飛び六法」へと、舞台はすすんでいく、、、この展開が、ぼくには、ラグビーの、激しいぶつかりあい~試合終了のホイッスル~ノーサイド、の一連の流れ・世界観と、すごくつながって見えるんですね。



ノーサイド、すなわち、試合が終わればサイドはなくなる。


敵も味方もないんです。一緒にナイスゲームを展開しあった、創造しあった、仲間同士なんですよね。義経や弁慶やほかの家来たちと、富樫をはじめとする関所の面々も、まさに同じ間柄だと思います。



スクラムやタックルは芸のぶつかりあい。双方が素晴らしいトライを決めて拍手や掛け声を浴び、最後にはノーサイドの拍子木がチョーン!と鳴るんですね。


そして、個人的に今回のラグビーに感じるのは、日本チームも、ほかの国のチームも、あくまでも「国」のチームですね。



「国籍」や「人種、民族」ではなくて。日本であれば日本につどったラグビー仲間、ラグビーでつながった仲間、そのきっかけや縁を作ったのが日本だから、日本チーム。これが素晴らしいと思う。



これもノーサイドだなぁ、壁がないんだなぁ、と感動します。



いつの日か歌舞伎にも、役者、演奏者、裏方スタッフに、いろんな国や地域の人たちも普通に存在している・参加している、、、そんな状況が生まれるかもしれません。



その場合、抵抗を感じる人もいるかもしれないし、ぼくだって最初は違和感を持つかもしれません。でもそのときに、今回のラグビーのことを思い出したい、思い出そう、と。



そういう気持ちを大事にしたいです。
歌舞伎は「世界遺産」、いまや世界の文化です。



日本のよさや美意識を大切にしつつ、世界にも開かれた歌舞伎文化、として、これからも前進していって欲しいなぁ、と思っています。


では、また来週に!


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